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向丘サンダース201001015
向丘キッズ200001126
二塁打:りか、りょうすけ
盗塁 :じゅいち4、だいち2、まさと、はると
打点 :じゅいち2、とうや

投手 :とうや(4回)→ はると(4回)
捕手 :じゅいち(8回)

さぁーいよいよ、決勝戦。

決勝戦の相手は前年度優勝、強豪向丘サンダースです。

もちろん、相手にとって不足はなく、むしろ不安ばかり…昨年のBチームの練習試合では0-13のスコアで完封負けしているところから、どれだけ巻き返せるか?楽しみな一戦です。

部員の動きや表情を見る限り、ことの重大さに気付いていないのか?と思えるくらい全く気負うことなく終始リラックスムード。

試合前には「教えていない事がたくさんあること。しかし、この試合の中で教わっていないプレーを要求される場面が必ず幾つかあるかもしれないけど、背伸びをせず教えたプレーに自信を持って戦う」ことを約束し選手たちを送り出しました。

 

決勝の先発は、エースナンバーを背負うトウヤ。このトウヤだけは他の部員とは違いかなり緊張している様子。サンダースの先行で始まった初回の守り、先頭打者に二塁打を浴び、盗塁も許していきなり無死三塁のピンチ。バッテリーエラーの隙をついて三塁ランナーがホームを狙うも捕手ジュイチが落ち着いてアウトに仕留めて、まるで昨日の試合と同じ立ち上がりに…。しかしサンダースの猛攻はやまず、四球や内野安打、走塁などを絡めて2点を先制される。

その裏のキッズの攻撃。先頭のダイチが内野安打で出塁し盗塁などを絡めて1死三塁のチャンスに三番・ジュイチがレフト前に弾き返すタイムリーヒットで1点を返す。その後も走塁を絡めながらバッテリーエラーを誘発して更に1点を追加し同点に追いつく!この初回の攻防で選手達もなんとなく「行けるかも?」と半信半疑になってくれたと思います。

2回の守り、先頭打者を四球で歩かせてしまう。その後の送りバント攻撃を捕手のジュイチが丁寧に捌いて1死を取る。それでリズムを掴んだのか?その後の二つの内野ゴロも守備陣がしっかり捌いて無失点で切り抜ける。

2回の攻撃、7番・トウヤが四球で出塁、8番・シュウタが全力疾走の内野安打、9番・リョウスケの内野ゴロの間に進塁し1死二三塁とチャンスを拡大。続くダイチがレフトに打球を飛ばすもフライアウト、ランナーが飛び出してしまいまさかのダブルプレーで無得点に終わる。普段ならここで諦めてしまいがちな展開も選手たちの中では「行けるかも?」が少しずつ自信に変わりつつある、そんな感触がありました。

3回の守り、4死四球を与えて1点勝ち越しを許してしまう。しかしながら続く1死満塁のピンチも、スーパー三年生マサトが三塁ゴロをバックホームでアウトに仕留めて追加点を与えず1失点で乗り切る。

4回を終えて3-2、先発のトウヤも球数が70球を超えたところで、サンダース打線を3失点に抑える上場の出来で降板。

5回からハルトがマウンドへ。その立ち上がり、投手とは思えないボールを2球続けて投げた時は、即座に投手交代を覚悟しましたが、3球目から別人のように立ち直り2者連続三振に仕留める。その後、四球を出すも後続を断ち切って無失点。

5回の攻撃、3回〜4回と三者凡退に打ち取られてタンパクになりつつある打線で火を吹いたのが9番・リョウスケ!右中間に痛烈な二塁打を放ち再びチャンスをつくる。残念ながら無得点に終わるも、ハルトのピッチングとリョウスケのバッティングで「行けるかも?」が「マジで行ける!」に変わっていく。

6回先頭打者にクリーンヒットを打たれたあと盗塁などで無死二塁のピンチで、捕手ジュイチがボールデッドと勘違いしてしまう痛恨のミスで1点を許してしまう。いつものキッズならば、この失点をきっかけに確実に諦めてしまう場面。でも今日は応援のギャラリーが沢山だったおかげで、必然と諦めるわけにはいかないし、選手達もまだまだやる気満々の様子。後続の三人をきっちり抑えて6回の攻撃に移る。

6回の円陣を前に7回フルイニングまで戦えることを確認した瞬間、「優勝」の二文字を意識しました。そして、選手達には「バックネット裏に飾られている優勝旗、あれを持って帰るぞ!」とゲキを飛ばした後の6回の攻撃。新キャンプテンの4番・リカがあと僅かでホームランという強烈な二塁打を放つ!そこからハルト、ヒロシの内野安打で1死満塁のチャンスをつくる。7番・トウヤの打席では3ボール、ノーストライクの場面で「一球待て」のサイン!トウヤは投手のモーションに合わせてバントの構えを見せる、そこから見送るはずが…なんと!バントをしてしまう(驚)三塁ランナーのリカも進塁するしかないのに、何故か塁線上であたふた…オーマイガー(悲)この瞬間、最悪の結末のダブルプレーを覚悟。しかし野手が一塁送球を選択。その間にリカが生還して奇跡的に1点を追加してサンダースを1点差まで追い詰める。

7回の守備は無失点で切り抜けて、いよいよ最終回の攻撃。もう一度円陣で「優勝旗を持って帰るぞ!」

ここで先頭打者のソウヘイに代わって代打ソウタ!力強くフルスイングするも三振に倒れて1アウト。続くダイチが四球で出塁し、2番・マサトがレフト前ヒットを放ち、絶好の形でポイントゲッターのジュイチに回す。そのジュイチがしぶとく弾き返した打球は同点タイムリーに!こうなったらイケイケ!サヨナラのお膳立ては、この上ない打順の4番・リカ、5番・ハルトに回るも、そこはさすがのサンダース、土壇場で2者連続三振で切り抜け、試合は特別延長(ノーアウト満塁からスタート)へ突入。

 

8回特別延長の守備、先頭打者の打球はややサード方向へのゴロ、これを投手ハルトが捌き、やや体制が不十分ながらもバックホームでアウトに仕留める。これは、もしかして…今年から取り入れた体幹トレーニングの成果なのか?と思えるほど安定した送球でした。このプレーは派手さはないがビッグプレーでした。その後はワイルドピッチで1点を失うも、後続を三振とショートゴロに仕留めて僅か1失点で切り抜ける。

特別延長の攻撃、先頭打者で副主将のヒロシがファウルで粘る中、4球目のあと三塁ランナーのジュイチが会場全体の意表を突くホームスチールを成功させて何んと同点に追いつく!

ヒロシは一塁ゴロに倒れるも、続くトウヤの打席で遂に歓喜の瞬間が…バッテリーエラーの隙をついて、三塁ランナーのリカが生還してサヨナラの大逆転勝利!

創部19年目にして、初の「優勝」。

応援してくださった保護者やコーチの方はもちろん、他チームの方々も祝福に駆けつけてくださって…本当に野球って良いな〜と感じました。

下の集合写真を見てお分かりいただけると思いますが、優勝に慣れていないチームが、いざ優勝すると喜びよりも緊張が勝り笑顔が影を潜めます…(笑)

田舎から上京してきた私が歌舞伎町に繰り出したときも、こんな感じだったように思います。

 

19年周期の優勝にならないよう頑張ります!

 

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